水に包まれてリラックス
1杯の水でホッと一息
海や湖を眺めたり、川のせせらぎを聞いていると、何となくホッとする方も多いのではないでしょうか。
私たちの祖先が海からやってきたからなのか、母親の体内で羊水に浮かんでいた頃のことを思い出すからなのか・・・
様々な理由づけがされていますが、水にリラックス効果があることは確かなようです。
まず、飲む水。水に含まれるカルシウムやマグネシウムには、鎮静作用があるといわれています。
たとえば寝苦しい夜。コップ1杯の水を飲んだら心地よく眠りにつけた、という経験はありませんか。また、大切な試合や会議の前など緊張する場面では、水を飲んで一息入れると、ほどよく肩の力が抜けるものです。
身近にあって頼りになる“癒しの水”
次に、水の音。波や滝の音、小川のせせらぎ、雨音などを聞いていると、何となく心が穏やかになるものです。
実際、スイスのチューリッヒ大学の研究者が行った実験では、水の音がストレス防止に役立つことが科学的に確認できたといいます。
その理由は、「水の流れる音は、自然環境が命の源であることを私たちの脳に呼び起こさせるから」だとか。
そんなリラックス効果を期待して、オフィスや商業施設など、人工的な水の音を流している場所もあります。
そして水風景。海辺のリゾート地や渓谷など、水のある場所を好む人は少なくありません。公園の噴水や日本庭園の池なども、眺めているだけで何となく心が落ち着きます。
都市部では一時期、川にフタをする開発が主流でしたが、近年は川沿いを整備して遊歩道を作ったり、親水公園を作るなど、人が水を感じられる空間を大切にするようになってきています。
何かとストレスが多い現代社会。
身近にある「水」を活用することで、上手にストレスコントロールしていきたいものですね。