水を飲んですっきり快腸
「置き水」もいいけれど、美味しい天然水がいちばん
前回に続き、せっかくなので腸内環境と水のお話をもう1つ。
井戸水が主流だった時代、水を一旦煮沸した「湯冷まし」が体に優しいといわれていました。でも実は、沸かした水には酸素が少なく、体が必要とするミネラルもあまり含まれていません。困ったことに、万一、有害物質が混入していると、煮沸によって有害物質が濃縮されてしまう危険すらあるのです。
水道水などに含まれる塩素が気になる場合は「置き水」がおすすめ。汲んだ水を1時間ほど寝かせておくと、塩素が抜けていい状態の水になるそうです。
そんな手間をかけるくらいなら、自分の体に合った美味しい天然水を利用した方が、ストレスも少なく腸内環境に良さそうですね。
朝の目覚めと就寝前に、コップ1杯の水を
お茶や味噌汁を含まずに、1日1〜1.5リットルの水を飲むのは意外と大変です。一気に飲むのはもちろん無理ですが、体への負担を考えても逆効果。コップ1杯くらいずつ、こまめに飲むのがおすすめです。
以前、水を飲むおすすめの時間帯をお伝えしたことがありますが、例えば朝起きた時に冷たいお水をコップ1杯飲むと、腸を刺激してスムーズな排便をサポートするだけでなく、体内時計がリセットされる効果も期待できます。
さらに、水分が胃に送り込まれると、その重さで胃袋の下にある大腸が刺激され、腸のぜん動運動が活発になる、という説も。
また、夜寝る前に飲む水は、昔から「宝水」といわれ、奨励されていたそうです。『夜中にトイレに起きるから』と避ける方もいらっしゃいますが、就寝1時間前、30分前と数回に分けて飲んでみてください。眠っている間に血液がドロドロになるリスクを回避できることはもちろん、水分がきちんと腸に届くことで便が柔らかくなり、翌日は朝からすっきり感が得られますよ。