水素は最高の抗酸化物質
生命を維持するためには酸素が不可欠であることは間違いありません。ただし、体内に取り込まれた酸素の1~2%はエネルギーをつくる過程で酸化力が強い「活性酸素」に変わってしまいます。近年の研究から、活性酸素が細胞を傷つけ「酸化」させることが、様々な病気や老化の原因になることが明らかになってきました。酸化は「サビる」とも言われるので、老化とは「体がサビつくこと」に例えられます。近年、ビタミンCやコエンザイムQ10などの「抗酸化成分」が話題になっているのは、体のサビを防いでアンチエイジングに役立てようというものです。
ところで、「酸化」とは物質が酸素と化合すること、または水素や電子を失うこと。「還元」とは酸素の化合物から酸素を奪うこと、またはある物質が水素や電子を与えられることです。つまり水素は最も単純な物質であるゆえに「還元」のためには地球上でもっとも有効な物質といえるでしょう。水素の還元力は程よく弱いので善玉活性酸素と反応しないのです。
従来の抗酸化物質は自分から還元しに向かっていくのに対して、水素は酸化されることで抗酸化という結果になります。
イエスキリストは「欲すれば、まず与えよ」と言いましたが、水素の優しさというのは細胞が酸化される前に、水素が酸化されること、つまり身代わりのように還元という結果を与えてくれます。強いことは弱いこと、弱いからこそ最高というある意味、人間の精神性の理想にもつながる面白い現象です。