水のコラム

美容ライターが綴る
水の健康・美容コラムです。

今も昔も、水の力で元気になる!

 

古代から活用された水のパワー

「水に流す」という言葉があるように、水は古来、「あらゆるものを洗い流してくれるもの」と考えられてきました。これには、手や体についた汚れだけではなく、心のリフレッシュも含まれます。

宗教の世界では、水が聖なるものとして扱われることがよくありますが、それよりもっと古くから、水は心身を浄化するものとして利用されてきました。

たとえば、古代イスラエルの最盛期を築いたといわれるソロモン王(紀元前1011年頃〜紀元前931年頃)は、シバの女王とともに死海の近くに宮殿を建て、海水のセラピー効果を享受したとか。
また、エジプトの女王クレオパトラ(紀元前69年〜紀元前30年)が、美しさを保つために死海の水と泥を利用していたことは広く知られています。
water bubbles in blue

医学の原点は「水」にあった?

水は、医術の初期においても重要な役割を果たしていました。
現代医学の父といわれるヒポクラテス(紀元前460年頃〜紀元前370年頃)は、体内および体外の治療と回復に、湧き水を処方したといわれています。

また、古代ローマは温泉が湧き出るところに浴場をつくり、浴場を中心とした都市生活を営んでいましたが、これもまた「ハイドロセラピー(水療法)」の一環と言えるでしょう。

17世紀後半にはバーデン・バーデン(ドイツ)やバース(イギリス)など、現代に続くスパ(温泉地)が大流行。裕福な人々は、たびたび「水浴び」に出かけたといいます。

さらに18世紀に入ると健康増進・回復を目的とした「海水浴」が推奨されるようになります。1885年(明治18年)には、日本でも大磯海水浴場が開設されますが、当時は泳ぐわけではなく、海水に浸かって体に刺激を与えることが健康に良いとされていました。

心と体のリフレッシュを求めて水辺のリゾート地を訪れるのは、今も昔も変わらないようです。