水のコラム

美容ライターが綴る
水の健康・美容コラムです。

氾濫する「水素水」情報を大検証!

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近年のブームを受けて、水素水の話題を取り上げるメディアが増えています。中には否定的なものも多いので、改めて情報を精査してみました。

まず、「アルカリイオン水」と「電解水素水」の関係。
アルカリイオン水は水を電気分解して作るため、陰極側に水素が発生します。これは「電解水素水」と呼ばれるものとよく似た製造方法なので、「アルカリイオン水=電解水素水」という誤解が生じたのかもしれません。けれど、「アルカリイオン水」がpHの高さをうたった水であるのに対して、「水素水」にとって重要なのは「水素が高濃度で溶存している」ということです。自然状態では、水素は発生したそばから逃げてしまうので、店頭販売しているペットボトル入りの「アルカリイオン水」に水素が溶け込んでいることは、まずあり得ません。

また、「水素水」として市販されている商品の中にも、ペットボトルやアルミ缶などの容器を使用しているため、溶存させた水素濃度を維持できないものも多く見られます。水素水に否定的な意見が上がるのは、こうした粗悪な商品が混在していることが原因のひとつといえるでしょう。

 

今この瞬間も、新しい発見が続いている!

水素研究の権威である太田成男教授が「ネイチャー・メディシン」に発表した「水素ガスが有害な活性酸素を効率よく除去する」という論文は、世界中から高く評価されています。けれど残念ながら、水素ガスは一般の人が容易に利用できるものではありません。そこで考えられたのが、水素ガスを高濃度に溶存させた「水素水」の活用です。

現在、太田教授の研究チームをはじめ、国内外の研究者たちが水素を使った研究に取り組んでおり、次々と新しい発見が報告されています。
2016年1月には、英国の科学雑誌に「分子状水素が遺伝子発現を抑制するメカニズムの解明」についての論文が発表されました。様々な働きは、水素が悪玉活性酸素を撃退し、遺伝子のスイッチを調整しているからと考えられ、そのメカニズムを紐とく地道な研究が今この瞬間も続けられているのです。

「水素水」を安心して利用できるようになるためにも、太田教授をはじめとする研究者たちの今後の活躍に期待しましょう。