水のコラム

美容ライターが綴る
水の健康・美容コラムです。

「おいしい水」って、どんな水?

 

水の「おいしさ」について考えてみました

山歩きの途中できれいな沢の水に出会い「あー、おいしい!」と感動したことはありませんか。
水は本来、無色透明で、無味無臭です。
にもかかわらず「山の水はおいしい」「水道水はまずい」と感じることがあるのはなぜでしょう?
人が「おいしさ」を感じるのは、味覚だけでなく、嗅覚や触覚など五感すべての働きによるものです。水道水などを「まずい」と感じるのは、消毒のために使われる塩素のカルキ臭やカビ臭さが原因となる場合がほとんど。
では、不純物をすべて排除した水がおいしいのかというと、そうでもないようです。化学実験などで使用する「純水」を「おいしい」と感じる人はまずいません。

a glass of cool fresh water on natural green background

ほどよく冷えたミネラルウォーターの至福

水を「おいしい」と感じさせるのは、主に、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分です。天然のミネラルウォーターには、山に降った雨が通過してきた地質層や岩盤層の物質がほどよく溶け込んでいます。よく耳にする水の「硬度」はこのミネラル成分の含有量によるもの。
WHO(世界保健機関)のガイドラインでは、1リットル中のミネラル成分が120mg未満の水が“軟水”、120mg以上の水が“硬水”で、日本の水はほとんどが軟水です。
また、おいしさを大きく左右する要素として「水温」も見逃せません。一般に、人が「おいしい」と感じる飲み物の温度は「体温マイナス25度くらい」といわれています。山の清水がおいしく感じられるのは、その絶妙な冷たさも要因の一つといえるでしょう。