水のコラム

美容ライターが綴る
水の健康・美容コラムです。

生命活動を支える「水」

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人間の体は100兆個を超える細胞からできており、細胞の約85%は水分で満たされています。体重比でみると、胎児では体重の約90%、新生児で約75%、成人で約60〜65%と加齢とともに減少。高齢者になると約50%まで落ち込んでしまうため、高齢者は慢性的な脱水症状にあるのかもしれません。

ちなみに、人間以外の動物や植物も体内に大量の水分を保持しており、みずみずしいトマトの水分量は約90%です。比べて見ると、人間の赤ちゃんがいかに大量の水分を保持した「みずみずしい」状態にあるかがわかりますね。

一般に、人間は1日に2〜2.5リットルの水が必要だといわれており、体内の水分の1%が失われただけで、のどの渇きを覚えるそうです。もっとも、実際に私たちが活動を維持するためには、その約10倍の水が必要で、大半は腎臓で浄化再生された「リサイクル水」で補われています。

生物が体内に大量の水を保持しているのは、いうまでもなく、生きていくために必要だからです。

私たちの体内の水の約3分の2は細胞内に存在しますが、細胞外で多くの水を保持しているのが血液です。血液は、体のすみずみまで酸素や栄養、ホルモンなどを運ぶと同時に、老廃物や過剰な物質を運び出し、体外に排出するという大切な役割を担っています。血液の半分以上が血漿(けっしょう)という液体で、その90%以上が水分ですから、いわゆる「代謝」は水が支えているといっても過言ではありません。つまり、年齢を重ねるごとにシミやシワができやすくなるのも、水分が減って代謝が滞ることと関係があると考えられます。