水素水の製品テスト
国民生活センターが製品テストを実施
モデルやスポーツ選手の間でも人気を集めている「水素水」。私の周りでも愛飲している美容ライターは多く、近所のスポーツクラブに設置されている水素水サーバーも稼働率が高そうです。
作り方も容器も様々な製品が発売されていますが、品質や成分の違いが見た目にはわからないだけに、どれを選んでいいのか悩んでしまいます。そう考えていた所へ、昨年末、国民生活センターによる水素水の検証データが発表されたので、資料を取り寄せてみました。
テストの内容は、「容器入り(アルミパウチ、アルミボトル、ペットボトル)」「生成器(スティック型、携帯型、据置型、蛇口直結型)」に分けて行われています。現在のところ、「水素水」に公的な定義等はないため、製品に表示された溶存水素濃度と実測値を比較。容器入りについては、一度に飲みきれないことを想定して開封後の変化を、生成器はコップに移し替えて1時間後の濃度変化を、合わせて測定していました。
溶存水素濃度が表示通りに高いものを選びたい
まず驚いたのは、「ペットボトル製品からは溶存水素が検出されなかった」という点。アルミボトルに関しても、かなり低濃度です。どの製品も開封後は5時間で溶存水素濃度が30〜60%程度に低下していますが、空気をしっかり抜いて蓋を閉めたアルミパウチは90%以上残存という好成績。
生成器に関しては、管理医療機器である「蛇口直結型」以外は、すべての製品で表示値より実測値の方が低い濃度になっています。表示通りとはいえ、蛇口直結型の水素溶存濃度も「0.2〜0.3ppm」という結果。
水素水は、医療分野で着々と研究成果が発表されている水素ガスの働きを、一般の人が手軽に取り入れる方法として考案されたものだと聞いています。その効果はまだ検証段階という声もありますが、期待は高まるばかり。ただし、水素水を摂るのなら、まずは溶存水素濃度がきちんと確認できるモノを選ばなくては何も始まらない、と強く思いました。